電通や博報堂のクリエーティブテストで、確実に合格する方法。

このブログにたどりついた人は、電通や博報堂の入社試験を受ける人。もしくは、広告会社の中でクリエーティブ転局試験を受ける人などが多いはずです。

私は、特段に才能はありませんが、一度もクリエーティブ試験と言われるものに落ちたことがありません。

●電通のインターン試験 (3万人中、30人が通過のクリエーティブテスト)
●電通のクリエーティブ試験 
(200人中、数名が通過のクリエーティブテスト)

私は、けして突飛なことや、面白いことを思いつくタイプではありませんが、どちらのテストもトップレベルの成績で通過しました。
今回の記事では「ふつうの人」が、 クリエーティブ試験に戦略的に受かる方法を伝授します。

また、このブログをきっかけに宣伝会議で「クリエーティブテスト対策」をテーマに講座も行いました。受講後のアンケートでは【感想5.00、実務4.83(5点満点中)】だったらしいです。宣伝会議のなかでは4.4を超えれば非常に高評価らしく驚かれました。
守秘義務の問題で、電通のクリエーティブ試験の内容までは公開できませんが、できるかぎりノウハウをお伝えします。



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①クリエーティブテスト対策の最重要ポイント

 

まずクリエーティブテストへの概念を変えることが、いちばん大切です。それは「短時間で、 おもしろいことを考えるなんてムリだ」という前提に立つということです。

クリエーティブテストというと、創造性やクリエーティビティを測るテストだと思いがちですが、じつはちょっとちがいます。短時間で考える「思考のテスト」ではなく、じぶんの中にどれくらいネタの幅もっているか、どれくらい考えて生きてきたかを吐き出す「暗記テスト」に近いものです。

思考テストではなく「暗記テスト」と捉えることが、クリエーティブ試験に合格する第一歩です。

暗記テストですから、用意しておけば、確実に高得点を取ることができるのです。多くのスタークリエーターたちも、クリエーティブの基礎は「筋トレ」に似ているとよく言うのですが、努力した人が報われるだれにでも平等なテストがクリエーティブテストなのです。


②4コマ漫画型 クリエーティブテスト対策

4コマ漫画型クリエーティブテストとは、与えられたテーマに関して4コマ漫画をたくさん描くというテストです。たとえば「『偶然』をテーマに4コマ漫画を描け」というお題。これは、絵のうまさや奇抜さを競い合うテストではなく、短時間で切り口を多くだすことが高得点への秘訣です。

当たり前ですが、審査員も人によって「おもしろさ」の感覚はちがいます。しかし切り口や視点の多さに関しては、客観的に判断ができるので、切り口の多さ=高得点につながります。

そんな4コマ漫画型クリエーティブ対策法は、種類のちがう「4コマ漫画」を3冊ぐらい買ってくるだけでOKです。じぶんが面白いと思った4コマ漫画について「なにが面白いのか」「どうすればその面白さはつくれるのか」をじぶんなりに公式しておくだけです。

たとえば、その公式を10個つくっておけば、お題に合わせて10個の切り口で4コマ漫画を描くことができます。この公式をなるべく多くもっていれば、どんなお題が出されても、対応できるようになっていきます。


③切り口100本ノック型 クリエーティブテスト対策

切り口100本ノック型 クリエーティブテストとは、与えられたテーマに関して、できるだけ多く切り口を挙げるというテストです。
たとえば「傘のメリットをできるだけ多く書け」のようなテスト。

これも4コマ漫画型クリエーティブテストと同様に、面白いことを競うテストではなく、多くの視点を出せた人や、人が考えない視点を出せた人が高得点になります。

この100ノック型クリエーティブテストの対策は、いちばん簡単です。1冊の名著を読むだけで、対策ができてしまいます。

それは「広告コピーってこう書くんだ!読本」という、コピーライターの谷山雅計さんが書かれた本です。

1時間もあれば読める、わかりやすくまとめられてる本なので、ぜひご一読をおすすめします。簡単に内容を内容をお話しすると、視点を多く出すために、以下の2点で考えることを提案しています。

●ものやサービスを構成する要素で、視点をだす。(重さという視点、材質という視点など)
●それを使う人のターゲット別で、視点をだす。(女子高生から見た視点、お年寄りからみた視点など)

たとえば「傘のメリット」の切り口を出すのなら、重さという視点から出してみたり、材質という視点から出してみたり、女子高生という視点から出してみたり、お年寄りという視点から出してみたり・・・すでにたくさんの切り口が書けそうですよね?


④作文型 クリエーティブテスト対策

作文型 クリエーティブテストとは、与えられたテーマに関して400字程度のストーリーを書くというテストです。例えば「スーパーを舞台に、ストーリーを書け」のようなテスト。

人というのは面白いもので「おもしろい物語を書け」と言われると、突飛な物語を書こうとしてう○ちや、宇宙人を登場させる人が驚くほど多いらしいのです。うんちや宇宙人のような、とっぴなことを書こうするほど、逆に埋没してしまうので、もちろん良い得点は取ることができません。

このテストも考え方は一緒です。
審査員によって「おもしろさはちがう」ということです。
一回しかないクリエーティブテストで、「おもしろさ」で戦うのはギャンブルでしかありません。人によって好みがちがう「おもしろさ」で戦うのではなく、多くの人にとって共通の「発見」があるネタで戦うことをおすすめします。おもしろいかどうかは人によってちがいますが、「発見があるかどうか」は多くの人にとって共通なのです。

「発見があるかどうか」とは、言われるまで気づかなかったけど、たしかにそうだよね!というポイント。
たとえば「あえてサイズの小さい服を買う、というダイエットがある。」は、おもしろいかは置いておいて、多くの人にとって「たしかにそういうダイエット方法もあるかもね」という発見があります。
お題が出されたら、その周りにある「発見、共感、提案」がありそうなネタを探してストーリーにすると高得点につながります。

「発見、共感、提案」のあるネタを事前にいくつか仕込んで置くことで、与えられたお題に合わせて結びつけてみると、発見のあるストーリーが書きやすくなります。たとえば「あえてサイズの小さい服を買う、というダイエットがある。」というネタを仕込んでおいて、「スーパーを舞台に物語を書け」というお題が出たら、スーパーの服売り場をテーマに物語を描くなど。

ちなみに「発見、共感、提案」があるネタを探したいときは、アメトーーク!などの「あるあるネタ番組」で発見ネタをメモっておいたり、コピー年鑑(いいコピーがたくさんのっている本)から、発見ネタをメモっておくのが効果的です。一週間もあれば、複数のネタを仕込むことができます。

繰り返しになりますが、クリエーティブテストは「ネタと方法論」を事前に習得しておくという暗記テストに近いものなのです。


⑤キャンペーン提案型 クリエーティブテスト対策

キャンペーン型 クリエーティブテストとは、名前の通りキャンペーンを考えるというテストです。たとえば「クルマがもっと売れるキャンペーンを考えろ」のようなお題。このテストへの対策は「課題感のレイヤーを高くする」というのが高得点につながります。

ただクルマを売るためのアイデアではなく、社会の課題を解決することにつながっていたり、クルマメーカーのあたらしいマネタイズの方法につながっていたりなど。

なぜ課題を捉え直すことが大事なのかというと、同じお題をだされて同じ課題設定でものごとを考えたら、人の考えることはどうしても似てしまうのです。つまり、共通のお題に対して、論理的に正しい70点80点の答案がたくさん出てくる状態になります。電通や博報堂など、高学歴な人が多く受けるクリエーティブテストでは、ほとんど全員の答えが一緒になります。

だからこそ人よりも大きな課題を設定すると、(解決のアプローチはふつうでも)それだけで人とちがうキャンペーンになります。つまり、お題に対して、課題設定をする時点で勝負はほとんど決まっているのが、キャンペーン型クリエーティブテストの特徴です。

また電通や博報堂などクリエーティブテストを受ける場合は、そのお題を解決するだけではなく 「広告会社の新しいマネタイズにつながっていること」まで、キャンペーンが設計できていると、より高得点につながりやすいです。

そのような課題設定で、キャンペーンを考える人がいないので差別化でkますし(かつ、いまの広告会社は、新しいビジネスモデルを作れる人を求めているので、そういう思考ができる人はダイレクトに採用に直結しやすいと感じます)


以上、4つのパターンのクリエーティブテストの対策法を紹介しました。

これは私の我流の対策法ですので、正しいか間違っているかはわかりません。ただしクリエーティブテストは、努力によって勝率を上げられることと、運や審査員に影響されにくい戦い方で臨んだほうが確実に合格に近付くということは、誰にとっても共通だと思います。

そして記事の最後に、一つだけお伝えしたいことがあります。
「クリエーティブテストのコツ」に関しては、電通時代に、多くの同僚や学生にも聞かれてきました。その度に、このブログに書いたようなことを教えてきたのですが・・・

 

これは私の感触ですが、話を聞いても7割の人は実践しません。おそらく、考えることが好きではないからです。逆に、私の知っている人で合格した人は、人よりも努力をした人がほとんです。(5年間ずっとクリエーティブ試験を受け続けて、ようやく合格した後輩もいました)

「考えることが好きか」「継続できるかどうか」が才能だとしたら、クリエーティブテストは、やはり才能を測るテストなのかもしれません。結局「好き」がいちばんの才能だと思います。これからクリエーティブテストに挑戦するすべてのみなさんの健闘を祈ります。