5年で変わったこと。

5年ぶりに、夫婦のプロフィール写真を撮影してもらった。

2017年3月に撮影した写真と、2022年6月に自宅の庭で撮影した写真。

見た目だけではなく、5年の月日でさまざまな変化があった。

変わったこと。住む場所が変わった。
2017年は、東銀座の新築マンションに住んでいた。
当時のオフィスにも近く、なにもかもが便利でキラキラしていて、
機能的に考えたら正解のような場所だった。

2022年の今は。
千葉の外房で、900平米の雑木林の中にある中古住宅に住んでいる。
アトレも映画館も本屋もない。
でも海と里山があり、たくさんの植物や生物に囲まれ
感覚的にじぶんらしくいられる自然体な場所だ。

変わったこと。顔が変わった。
2017年は、もともとヒゲが濃いのがコンプレックスで、
毎朝顔を剃っていた。それが本当に面倒くさくて、
脱毛をまじめに考えたこともあった。

2022年の今は。
もはや顔の半分以上はヒゲである。
そしてヒゲは毎日剃るものではなく、たまに刈るものに変わった。
晴れている日に、縁側に座りながら刈って庭の土に還している笑。

変わったこと。仕事で向き合う相手が変わった。
2017年までは、殆どが大企業を相手にした仕事だった。
なるべくお金を稼げて、派手でわかりやすい仕事を求めていた。

2020年の今は。
中小企業やベンチャーと仕事をすることが増えた。
夫婦で小さな会社を自転車操業しながら、freeeでスモールビジネスを応援する仕事をしている。
地味で時間がかかることもあるけれど、本当に価値があると思える仕事も増えた。

変わったこと。コピーライターとしての職業観が変わった。
2017年は、資本主義のなかで、
企業の価値を最大化させ人を幸せに消費させるための
ことばを開発したいと思っていた。

2022年これからは。
資本主義からではなく、土から生まれるようなことばも書いていきたい。
人を消費させることより、生産者に変えていくような、
そんなことばをつくって生きていきたい。
まだどんなアウトプットなのか、
ぜんぜんわからないけど笑。

変わったこと。子どもに対する意識が変わった。
2017年、子どもはいない人生を
生きることを決めていた。
夫婦でいることが何よりも幸せで、
論理的に考えると、子どもの必要性はなかった。

2022年の今は。
晩夏に子どもが生まれる予定だ。
頭だけで考えたら、今でも子どもがいなくても良いと思うし、
まだ子どもが生まれるイメージもついていない。
けれど、毎日やさしい気持ちになれる。
いても自然なのかなと思えている。

5年経っても、変わらないこと。

妻といること。

ちなみに写真は、ハマダノブヒロさんという方に撮影してもらった。
もともと彼とは面識がなかった。
若手でなおかつ千葉に住んでいるカメラマンを探していたとき、彼の自己紹介にあった一文を見て即決した。

>妻が大好きカメラマン浜田ノブヒロといいます。写真を始めたきっかけが初恋相手の妻であり、写真とは愛とつながりだと思っております。

特にディレクションはせずに、
ふたりが、いつも住んでいる場所で
いつも暮らしている姿を撮ってもらった。

梅雨に入る前日の、晴れた土曜日だった。

さて、これからの5年間はどうなるものか。

©︎kengai-copywriter 銭谷 侑 / Yu Zeniya