『ことばの育休』のこと | 庭ブックス活動記

庭ブックスの書籍『ことばの育休』が、2025年3月3日に発売されました。

『ことばの育休』は、ぼくが1年間育休を取得して育児の合間で書き続けた「40編のエッセイ」と、新たに書き下ろした「巻末付録:書く育休のすすめ」「妻のあとがき」をまとめた一冊です。
参考:『ことばの育休』書籍紹介

と、当たり前のように書籍の紹介をしましたが、まさか自分で小さな出版社をつくり、書籍としてカタチにするなんて思ってもみませんでした(我ながら、よくもまあ、こんな大変なことをやったな)。そもそも育児エッセイを書き始めたのも、まったくの偶然でした。

2022年10月。30時間以上に及んだお産の日。感染症対策のため分娩直前まで面会することができなかった待ち時間で、いてもたってもいられず、気持ちを落ち着かせるために書き始めたのが、生まれて初めて書いた下記のエッセイ。

その後も何か具体的な目標を持って書き続けたわけではなく、育児の合間の息抜きにちょうどよかったのと、せっかくなら読んでくださる方にも発見の種を届けていきたいと筆を進め、気がつけば1年間で40本のエッセイになっていました。

いま振り返れば、育児中の慌ただしいときによく継続してたなと思いますが、むしろ「書く」という行為に支えられながら、大変なこともある子育てを自分らしく歩めたとも思います。

なぜ、書き続けたのか? わざわざ手間暇かけて本にしたのか?
あえて言語化するならば、何かカタチとしてアウトプットしないと、身体が溺れてしまいそうなくらい、息子と過ごした育休中の日々は発見に満ち溢れていたからです。

ことばが通用しない0歳の息子との時間は、ことばと出会いなおし、日常と出会いなおす、新しい始まりの宝庫でした。特にぼくは、もともと頭でっかちで、概念や意味の世界で言語化するということに偏重して生きており、全身で息子と向き合う中で、真新しい世界への扉がどんどん開いていったのです。今までのどんな一年よりも、自分自身が変化し、自分のことばが育っていったと思える時間でした。

この発見や感動と、自らの変化の痕跡を、改めて自分がしっくりくることばにして残しておきたい。

そんな強い衝動にかられ、書き続けてきたブログのエッセイを改めて追体験しながら見直し、プロの校正者に協力してもらいながら一文字一文字を磨き上げて、一冊の本としてまとめていきました。

これから子育てを始める人や、子育て中の人はもちろん、ことばやコピーに興味がある人、日常と出会いなおしたい人にとって、何か新しい始まりの種が芽生える本になっていると良いなと心から思います。

ちなみに「巻末付録:書く育休のすすめ」と「妻のあとがき」は、書籍のために新たに書き下ろしました。

「書く」という行為は、日々の暮らしを好奇心でみつめ、自分の生活をつくりあげていく力を持っていると感じます。「書く育休のすすめ」では、1年間ぼくが実践した中で感じた、書くことで毎日をより良く生きるヒントをまとめました。

そして、あとがきは、ぼくではなく妻が書きました。だから「妻のあとがき」。ブログでは明かされなかった、妻の視点での「ことばの育休」について語られています。(ぼくは妻のあとがきを読んで3回くらい泣きました笑)

以上、書籍『ことばの育休』の紹介でした。よろしければ手にとっていただけたら心から嬉しいです。(すでに読んでくださった方は、本当にありがとうございます!)

個人の皆さま+書店さまへの参考リンクを紹介して、今回の庭ブックス活動記を終わりにします。

【個人の皆さま】

1:ぜひ書店で購入いただけると幸いです

参考:庭ブックス取り扱い書店リスト
※全国約100店舗(以上)の書店さんで取り扱っていただいております。素敵な書店さんばかりですので、ぜひチェックしてみください。

2:庭ブックス Webストア 
お近くに取り扱い書店がない方は、庭ブックス Webストアからご購入ください。庭から直送します。
https://niwabooks.stores.jp

3:その他(Amazon、楽天ブックス)等
Amazon
https://amzn.asia/d/7rd4x8q
楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/rb/18088997

購入いただけるだけでもありがたいのですが、もしよろしければ「書店で購入」いただけるのが一番嬉しいです。もしお近くに取り扱い書店がない方は、「庭ブックス Webストア」で購入いただけると、丁寧な発送で庭から直送します。
※Amazonや楽天は発送方法が丁寧でないのが個人的には不安…いちばん良い状態で手に取っていただけると嬉しいです。

【書店・店舗の皆さま】

1:トランスビューによる取引代行
受発注Webシステム 「BookCellar」 を使っての発注が可能です。1冊からご注文いただけます。 ※返品可能
FAX注文用紙はこちら
◇詳しい条件、契約、お問い合わせ
株式会社トランスビューの書店様向け(ご注文)情報サイト

2:庭ブックスとの直接取引(STORESで即購入できます) 
【取引条件】 買切
【卸掛率】 70% ※4冊以上で65%
【送料・振込手数料】 弊社負担
【発注ロット】 2冊以上
◇ご注文サイト(STORES)
https://niwabooks.stores.jp/
※クレジット決済で簡単に注文できます

以上、今回の庭ブックス活動記でした!

©︎kengai-copywriter 銭谷 侑 / Yu Zeniya