「婚姻届の記念写真?」と思われたかたもいらっしゃるかもしれません。
でもこれは、婚姻届ではありません。夫婦で「開業届」と「青色申告書」を提出したあとの写真です。
5月1日から、妻を代表に夫婦でデザインファームを開業するのにあたり、税務署に申請書を提出してきたのです。
夫婦で電通をやめて、新しい働き方をつくることに挑戦します。
【参考】夫婦で電通をやめて、新しい働き方をつくることに挑戦します。
ぼくは、ひとつ確信していることがあります。こんご、副業・兼業がより促進されたり日本人の平均寿命がのびる可能性があるなかで、
「妻=個人事業主 (代表)、夫=会社員」「妻=会社員、夫=個人事業主(代表)」
という関係で、どちらかに安定収入がありつつ、夫婦が “事業”でつながり合うという関係性が増えていくと予想しています。なぜなら、夫婦が幸せを追求するために、とても効果的なあり方だからです。その理由を「夫婦関係」「節税」「保険」という3点から紹介していきます。
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「最高の夫婦関係を築ける」
ぼくは、むかしから「婚姻届」にあまり意味を感じられない人でした。婚姻届は、出したら終わりで、ふたりの関係をポジティブに結びつける効力はほとんどないからです。
でも3年前、あるLGBT団体とお仕事をしたときに「婚姻届」の概念が、大きく変わりました。
その団体は、大学のゼミの友人3人で立ち上げた団体だったのですが、なぜ立ち上げたのかを聞いたらメンバー3人が一生つながりあうために一般社団法人をつくったというのです。
その話を聞いたとき、「その団体が『3人の婚姻届』として機能している」と感じました。
そのときからぼくは、「ふたりにいちばん合う「婚姻届」のかたちをつくればよい」と思うようになったのです。
そのひとつのあり方が、今回の「事業届」です。
子育て以外にも、ふたりが同じものに打ち込むものがあるというのは、夫婦関係を長期的に結びつける力になります。
とくに妻が好きなものや、得意なことで事業をつくることができたら、なおさら妻がより人生を楽しむことができますし、夫婦の会話も、未来を語る機会も増えるでしょう。
「最高の節税対策になる」
個人事業主は、会社に守られないぶん、「節税」できるというメリットがあります。
会社員だと、節税をあまり意識しませんが「所得=収入ー経費」なのです。つまり個人事業主の場合、確定申告で「経費」を申請すれば所得が下がるので、所得税を安くできます。
たとえば、家賃や光熱費も通信費も、条件しだいで経費として認められます。交際費の上限もありません。また個人型確定拠出年金や、小規模企業共済などの制度を利用すればより所得税を下げることもできます。
夫婦のうち、どちらかが個人事業主になるのは、大きな節税メリットがあるのです。
また夫婦のうちのどちらかに安定収入がある状態で、個人事業主を立ち上げるという枠組みなら、最大限リスクヘッジや節税をしながらチャレンジをすることができる、という夫婦のメリットを最大限にいかした人生を楽しむ方法なのです。
また参考までに、節税周りで、いちばんオススメな本は下記です。
「あらゆる領収書は経費で落とせる」
※正しい知識をしり、正しく節税&納税しましょう
【参考】電通を辞める前に、読んでよかった本 BEST30
「最高の終身保険になる」
ぼくも終身保険に入っていますが、もし死んでも1000万円しかおりません。遺族年金を入れても、妻が生きていくのにはまったく足りない金額です。
もし妻を代表に行う事業が、「お金を生み出す装置」「社会のなかでの居場所」になったとしたらどうでしょう?
つまり、妻を代表に事業を起こすというのは、最強の終身保険にもなり得るのです。
ぼくがいなくても「お金が入るシステム」を「妻の社会での居場所」をつくりあげることが、ここ数年でのひとつの目標です。
さて今回のブログでは、「夫婦関係」「節税」「保険」という3点から、「妻=個人事業主 (代表)、夫=会社員」「妻=会社員、夫=個人事業主(代表)」
という新しい夫婦の関係のメリットを話してきました。最初から、大成功を目指す必要はなく、妻や夫の趣味(たとえばアクセサリーづくりでも、
輸入ビジネスでも、なんでもいい)を活かして、小さくはじめてみるのがよいと思います。「ふたりの楽しいことを、社会の価値にする」という視点が、もっとも健康的に事業を成功へと導く方法なのではないでしょうか。
またこの新しい夫婦のあり方は、今後もこのブログで発信していきますので、これからもよろしくお願いします。
圏外コピーライター 銭谷侑